虫歯治療 大切な歯を、できるだけ削らず・抜かずに守ります
虫歯は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、放置すると歯の神経まで進行し、激しい痛みや抜歯が必要になることもあります。当院では「できるだけ削らない」「できるだけ抜かない」「痛みを最小限に抑える」ことを大切にしながら、一人ひとりに合った虫歯治療を提供しています。
患者さん一人一人の状態に合わせて、適切な治療をご提供
当院では、虫歯の早期発見・早期治療を大切にしています
虫歯治療は保険診療による治療を中心に、「痛くなってから通う歯医者」ではなく、「痛くならないように通う歯医者」を目指して、丁寧な診査・診断とわかりやすい説明、そしてできるだけ痛みを抑えた治療を行っています。
このような症状はご相談ください
- 歯がズキズキ痛む
- 歯が黒い・白斑がある
- 冷たいもの・甘いもので歯がしみる
- 食べ物が噛みにくい
- 詰め物・被せ物がとれた
- 口臭が気になる
早めに治療を受けることで、治療期間や費用を抑えることにもつながります。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
当院では経験を積んだ歯科医師が、患者さん一人一人の状態に合わせて、適切な治療をご提案・提供します。
以下に、当院で行っている代表的な治療内容をご紹介します。
虫歯の進行と治療法
虫歯は、進行度によって治療方法が異なります。
◆ 初期虫歯(C0)
症状: 歯の表面が白く濁る、穴はまだ開いていない状態
治療: 削らずにフッ素塗布やブラッシング指導で再石灰化を促します。定期的な経過観察が大切です。
◆ エナメル質の虫歯(C1)
症状: 歯の表面(エナメル質)に小さな穴が開いた状態。痛みはないか、わずか。
治療: 虫歯部分だけを最小限削り、コンポジットレジン(白い樹脂)で修復します。1回の通院で終わることが多いです。
◆ 象牙質まで進んだ虫歯(C2)
症状: 冷たい物・甘い物でしみる、痛みを感じることがある
治療: 虫歯を削り、範囲に応じてレジン・インレー(詰め物)などを使用します。症状により数回の通院が必要です。
◆ 神経まで達した虫歯(C3)
症状: 強い痛み、夜眠れないほどのズキズキした痛み
治療: 歯の神経を取り除く「根管治療(こんかんちりょう)」が必要です。治療回数は3~5回程度。被せ物(クラウン)で補います。
◆ 歯の根だけが残った虫歯(C4)
症状: 痛みは一時的に消えるが、膿がたまる・口臭がすることも
治療: 抜歯が必要になる場合があります。抜歯後は、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどで補綴(ほてつ)します。
当院の治療のこだわり
- 丁寧なカウンセリングと治療説明
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初めての方でも安心していただけるよう、現在のお口の状態を丁寧にご説明し、治療方法や費用、治療期間についてもわかりやすくご案内します。
また、当院にはカウンセリングルームの設置をしており、歯科医師や歯科衛生士には直接相談しにくいお悩みをトリートメントコーディネーターにご相談いただける環境を整えています。
- 質の高い治療
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当院は保険診療でも質の高い治療を心がけています。
そのために、患者さん1人1人に十分な治療時間を確保し、適切な診断に基づいた治療を行っております。
- 痛みを抑えた治療
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麻酔の際も表面麻酔や細い注射針を使用するなど、痛みをできる限り軽減する工夫をしています。
また、ご希望の患者さんには、笑気麻酔・静脈内鎮静法などの手法も取り入れ、可能な限りストレスなく治療をうけていただく環境づくりに取り組んでおります。
- 再発を防ぐ予防重視の診療
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ただ治すだけではなく、再発を防ぐことを大切にしています。治療後の定期検診やクリーニングを通じて、お口の健康をサポートします。
当院の虫歯治療の特徴
■ 痛みを最小限に抑える麻酔技術
表面麻酔や極細の注射針、電動麻酔器を使用し、麻酔注射の痛みもできるだけ感じさせないよう工夫しています。
■ なるべく削らない「MI治療」
「Minimal Intervention=最小限の侵襲」を基本に、虫歯に侵された部分だけを的確に取り除く治療を行います。健全な歯質は極力残します。
■ 白く自然な仕上がり
保険適用の白いレジン修復のほか、審美性・耐久性に優れたセラミック治療もご用意しています。前歯はもちろん、奥歯にもおすすめです。
各虫歯治療法の特徴
![]() コンポジットレジン修復 | 小さな虫歯の場合、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックの詰め物で治療します。インレー・クラウンと異なり、歯を少ししか削らないため、侵襲性は低いです。 |
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![]() インレー修復 | コンポジットレジンで治療ができないほど大きな虫歯になると、インレーと呼ばれる詰め物を装着します。 材料は、金属(銀歯)の他、白いセラミック等で作られたものなど様々な種類があります。 |
![]() クラウン修復 | インレーでも治療できない大きな虫歯の場合、クラウン(歯を完全に覆った形の被せもの)による治療を行います。クラウンもインレーと同様に、金属・セラミック等様々な材料があります。 自費診療になりますが、セラミッククラウンは、審美性・治療後の色の変色が少ないなど、機能性にも優れています。 |
虫歯治療の流れ
- 初診・カウンセリング
現在の症状やお悩みを丁寧にお伺いします。 - 検査・診断
レントゲン・口腔内写真・視診をもとに、虫歯の進行度を診断します。 - 治療計画の説明
どのような治療が必要か、期間・費用などをわかりやすくご説明します。 - 虫歯除去・修復
必要に応じて麻酔を行い、虫歯を除去。詰め物や被せ物で修復します。 - 治療後のケアと予防
再発を防ぐため、歯みがき指導や定期検診をおすすめします。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 虫歯は自然に治りますか?
A. 残念ながら、進行した虫歯は自然に治ることはありません。早期発見・早期治療が重要です。
Q. 治療は痛いですか?
A. 麻酔や痛みを抑える技術を導入しており、ほとんどの方が「思ったより痛くなかった」とおっしゃいます。ご安心ください。
Q. 1回で治療は終わりますか?
A. 初期の虫歯であれば1回で済む場合もあります。深い虫歯や神経の治療が必要な場合は、数回にわたる通院が必要です。
治療後のメインテナンスについて
虫歯治療のあとは「再発を防ぐメインテナンス」がとても大切です
「虫歯を治したからもう安心」―― そう思っていませんか?
実は、一度虫歯になった歯は、健康な歯よりも再発リスクが高いことがわかっています。
当院では、虫歯治療が終わった後も、定期的なメインテナンスで虫歯の再発を防ぎ、患者様の健康な口腔環境を守ります。
なぜメインテナンスが必要なの?
■ 再発しやすい理由
- 治療した部分の周囲は汚れがたまりやすく、再度虫歯になりやすい
- 詰め物・被せ物の劣化や隙間から虫歯菌が侵入することがある
- ご本人のセルフケアだけでは、完全にプラーク(歯垢)を取り除くのが難しい
■ 放置すると…
- 再発に気づかず進行し、神経の治療や抜歯になることも
- 治療の繰り返しで、歯の寿命が縮まってしまう
当院のメインテナンス内容
患者様一人ひとりのリスクに応じて、以下のような予防・管理を行っています。
1. プロフェッショナルクリーニング(PMTC)
専用の器具で歯垢や歯石、バイオフィルム(細菌の膜)を徹底的に除去します。
ご自身の歯磨きでは落としきれない汚れもきれいに取り除けます。
2. フッ素塗布
再石灰化を促し、虫歯に強い歯質を作ります。
定期的なフッ素塗布で再発リスクを大幅に低減します。
3. ブラッシング指導
虫歯になりやすい部分(治療箇所の周囲など)を重点的に磨けるよう、歯科衛生士が正しいブラッシング方法をご提案します。
4. 生活習慣のアドバイス
間食の取り方、飲み物の選び方、唾液の分泌量など、虫歯に影響を与える生活習慣も一緒に見直していきます。
メインテナンスの頻度は?
患者様の虫歯リスクや歯周病の状態によって異なりますが、3〜6ヶ月に1回の定期メインテナンスをおすすめしています。
特に、過去に虫歯を繰り返していた方・小さなお子様・ご高齢の方は、1ヶ月ごとの来院が理想です。
メインテナンスは「虫歯の治療」ではなく「虫歯を防ぐ治療」です
虫歯になってから治すのではなく、「虫歯にならない状態を維持する」ことが、歯の寿命を延ばす最大のポイントです。
治療後こそが、本当のスタートです。
私たちと一緒に、健康な歯を長く保つための「未来の虫歯ゼロ計画」を始めてみませんか?
