口腔外科
当院では大学病院の口腔外科で研鑽を積んだ歯科医師が治療に当たります。
当院での口腔外科治療について
CT等による適格な診断
外科的処置を行うに際し、治療前の診断は非常に重要です。
当院ではCTを導入しており、CTによる三次元的な分析に加え、歯周組織の状況を総合的に判断し治療にあたります。
滅菌された、安心な器具での抜歯
外科的な手術を行う場合に、器具の滅菌等により感染を防止することが非常に重要です。
当院では、ヨーロッパの厳しい基準に適合したクラスB滅菌器を導入しており、衛生的な環境下での手術を行っております。滅菌した器機を用いることにより、感染症のリスクを低下させています。
痛みの少ない処置
当院では、笑気麻酔、電動麻酔器等の導入により痛みの少ない抜歯をご提供します。
再生療法について
骨再生や歯周組織等の再生療法は、インプラントや重度の歯周病の場合に行います。
一度失った歯周組織の再生を促進し、健康なお口を取り戻す方法です。
再生療法の術式
再生療法には、ソケットプリザベーション・ソケットリフト・GTR法・GBR法等の様々な種類があります。
当院では、患者さんの状態に応じた適切な術式を選択しています。
ソケットブリザベーション
ソケットプリザベーションは、抜歯した部分に、人工骨、CGF、β-TCPなどを充填することにより、骨の吸収を防ぐとともに骨を再生させ、インプラントの埋入を可能にする術式です。
ソケットリフト
上顎部の骨の再生手術の方法で、口腔内から上顎洞底部を持ち上げて隙間を作り、骨造成を誘導する術式で、インプラント治療を行う際に骨の量が不足しているときに行われます。 当院では、超音波医療機器ソニックサージオンを使用することにより、超音波振動によって硬組織のみを削っていくことにより、軟組織への侵襲を最低限にして、ソケットリフトが行います。
GTR法
Guided Tissue Regenerationの略で組織再生誘導法といいます。歯周病等によって破壊された歯肉・歯槽骨・歯根膜等の歯周組織の再生を誘導する方法です。 GTR法では、歯周ポケット内部を清掃した後、メンブレン(人工の膜)やチタンメッシュを用いて、歯周組織が再生するスペースを確保します。
GBR(Guided Bone Regeneration)法
GBR法は(骨誘導再生法)は、欠損した歯槽骨・顎骨などの骨組織の再生を促す治療方法で、GTR法の一種です。インプラントを埋入するために、十分な骨量がない場合に行う術式で、骨量の不足によりインプラントができなかった患者さんでも、インプラント埋入が可能となることがあります。メンブレンやチタンメッシュなど、生体親和性のある材料を併用します。
再生医療で使用する材料
再生療法の術式
再生療法では、サイトランスグラニュール・人工骨アパタイト・β-TCP・CGF・テルダーミス等の様々な種類があります。当院では、患者さんの状態に応じた適切な材料を選択しています。
サイトランスグラニュール
サイトランスグラニュールは、「炭酸アパタイト」を主成分とする顆粒状の骨補填材で、骨と同じ成分のため患者さん自身の骨へ効率的に置換されます。また、完全化学合成品なので、生物由来の感染リスクはありません。
β-TCP
吸収性の顆粒物質で、高度な相互結合多孔性を有する純相β型第3リン酸カルシウムです。
生体親和性が非常に高く、徐々に骨組織に置換されていくという特徴があります。
CGF
CGF(Concentrated Growth Factors)は、メディフュージと呼ばれる機械を使って、当院で、患者さんの血液を遠心分離し製作します。CGFは、組織の再生や治癒に関与する成長因子を多く含むため、手術後の傷の治りを早める・骨の再生を促進する効果があります。
同時に、血液中の凝固因子が刺激されてフィブリンゲルが形成されますが、このフィブリンゲルは、成長因子や血小板などを多く含む完全自己血液由来のゲル素材です。また、CGFの作成過程において、添加物を一切用いておらず、患者さんの血液から作るため、自己由来なので、安心・安全です。
テルプラグ・テルダーミス
テルプラグ・テルダーミスは、抜歯した部位に充填することで、止血や異物の迷入防止等ならびに肉芽組織の形成を促し治癒を促進する抜歯創用保護材です。原料には抗原性の少ない生体親和性の高いアテロコラーゲンを使用しています。
エムドゲイン
エムドゲインは、歯周病により喪失した歯周組織の再生に用いられるエナメルマトリックスたん白質です。エムドゲインを使用することによって、より健全な歯周組織が回復されることが期待されます。
チタンメッシュ
薄いメッシュ状のチタンからできた膜のようなもので、GBR法等に使用する材料です。歯槽骨が無くなった部位に、人工骨等の材料を填入し、その上にチタンメッシュかぶせて、しっかりと固定します。チタンから作られているので硬さがあり、再生させたい形にできる・メッシュ状のため豊富な血液供給が得られ再生が促進される等のメリットがあります。
顎関節症
当院では、顎の痛み等が生じる顎関節症の治療をご提供しています。
患者さんの状態にあわせて、マウスピースによる治療・理学療法・鎮痛剤の服用等の、複数の治療法を併用します。
マウスピースによる治療
マウスピースをお口のなかに入れることによって、顎関節症の症状を和らげます。顎関節・筋肉の安静、歯ぎしりや喰いしばりによる過剰な負荷の予防、咬合の安定化等を期待します。
理学療法
顎関節症には、様々な原因がありますが、咀嚼筋などの筋肉の緊張が原因となっている場合があります。そのような患者さんの場合には、低周波治療を行います。マイオモニターと呼ばれる機械を用いて、筋肉をリラックスさせることにより、咀嚼筋の緊張をとり、顎関節症の症状を和らげます。
内容:GTR・CGF・エムドゲイン・チタンメッシュ
費用(自費):10,000~100,000円(税抜)
期間・回数:外科治療を実施する際に使用します。具体は治療内容により異なります
副作用・リスク:対象とならない場合もあります。手術後に腫れ等が生じることがあります。
詳しくは歯科医師にご相談ください。