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よい歯医者の選び方とは?失敗しないポイントを確認!

歯科治療は痛みを伴ったり、予後が悪くなったりするリスクがあるため、多くの方が「歯医者選びは失敗したくない」と慎重になります。とくに、初めての歯医者を選ぶ際には大きな不安があるでしょう。

この記事では、歯医者の種類や通院前に確認すべき事項、通院中に観察できるポイントを詳しく解説します。

目的に応じて適切な歯医者を選ぶためにアドバイスしますので、歯医者を探す方はぜひ参考にしてください。

目次

歯医者の種類

歯医者にはさまざまな種類があり、目的に応じて選ぶべき医院が異なります。ここでは、5つのパターンを紹介します。

  • 特定の分野に特化している歯医者
  • 予防に力を入れている歯医者
  • 診療時間が長い歯医者
  • 地域に密着している歯医者
  • 大学病院の歯医者

それぞれ見ていきましょう。

関連記事:歯医者の初診料はどれぐらい?内訳も解説 

特定の分野に特化している歯医者

歯医者の中には特定の治療が得意なところがあります。たとえば、子どもの歯の治療は小児歯科が専門です。小児歯科では、子どもの成長に合わせた治療や歯磨きの指導がされ、子どもが怖がらないように配慮されています

また、矯正歯科は、歯並びや噛み合わせの矯正が専門で、ブラケットやインビザラインなどの矯正装置を用いた治療が可能です。

インプラント専門歯科では、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込む治療がされるため、高い技術と専門知識を有します。

自身の症状が特定の分野に該当するなら、特化型の歯医者を選ぶのがよいでしょう。

予防に力を入れている歯医者

予防に力を入れている歯医者は、虫歯や歯周病の対策に重点を置いています。定期的な検診やクリーニングに注力していることが特徴です。以下に、おもな注力点をまとめました。

  • 正しい歯磨きの指導
  • フッ素塗布
  • シーラント(歯の溝を埋める処置)
  • 虫歯・歯周病の防止

予防歯科は、患者の歯をなるべく失わせず、健康な状態を保つことを重視しているため、長期的な口腔ケアを希望する方に最適です。たとえば、歯医者に行くたびに痛みを感じるのが嫌な方や、歯をできるだけ削りたくない方におすすめです。

診療時間が長い歯医者

診療時間が長い歯医者は、忙しい方にとって便利です。たとえば、平日は仕事や学校で忙しい方でも、土日や夜間に診療している歯医者なら通いやすいでしょう。

また、このような歯医者はトラブルが発生した場合にも、すぐに対応してもらえるため安心です。とくに、急な歯の痛みや詰め物が取れたときなどに重宝するでしょう。

万が一のときのために、通える範囲内で緊急時に通える歯医者の目星をつけておくと安心です。

地域に密着している歯医者

地域に密着している歯医者は、地元の患者との信頼関係が強く、親しみやすい雰囲気が特徴です。親の代から通っている歯医者や、近所の方々が多く通う歯医者があげられます。家族全員で通いやすく、患者一人ひとりに丁寧な対応をしてくれる医師が多いです。

一方、設備が最新でない場合もあります。その場合は、必要に応じて大きな病院への紹介状を書いてくれるため、高度な処置が必要になっても安心です。

アットホームな環境を求める方や、地元で長く通える歯医者を探している方に向いています。

大学病院の歯医者

大学病院の歯医者は、専門性が高く、高度な設備と技術を持っています。たとえば、口腔外科や歯周病科など、専門的な診療科が充実しており、個人クリニックでは対応できない複雑な治療にも対応可能です。

また、大学病院では、医師が最新の治療法や技術を学べる環境が整っており、常に最先端の医療が提供されます。ただし、紹介状が必要な場合が多く、受診までに時間がかかることもあるため注意が必要です。

とくに、がん治療を受けている患者の口腔ケアや重度の歯周病治療など、高度な治療を希望する方におすすめです。

歯医者を選ぶうえで確認すべきポイント

歯医者に通う前に、いくつかの事前情報をチェックすることが重要です。ここでは以下の7つを紹介します。

  • 経歴・技術力
  • 治療実績
  • 口コミ
  • 通いやすさ
  • 専門医との連携
  • 料金体系のわかりやすさ
  • トータルで治療を提供しているか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

関連記事:歯医者を変えることはできる?セカンドオピニオンについても解説

経歴・技術力

医師の経歴や技術力は信頼度に直結するため重要です。多くの場合、歯科医院のホームページで院長やスタッフの経歴、専門分野、所属学会などが紹介されています。

たとえば、インプラント治療を希望する場合、インプラントの認定資格を持つ医師がいるかどうかを確認しましょう。技術力の高さは、治療の成功率や患者の満足度に大きく影響します。

治療実績

多くの治療を経験している医師は、さまざまな症例に対応できるため安心です。たとえば、矯正歯科では、ワイヤー矯正やインビザラインの治療実績を確認するとよいでしょう。

また、具体的な症例写真や患者の声も参考になります。治療実績が豊富な医師は、不測の事態にも慣れており、トラブルなく治療を終えられる可能性が高いでしょう。

口コミ

口コミは、実際に通った患者の評価を知るための1つの手段でリアルな情報源です。しかし、口コミだけで判断するのは危険です。

ポジティブな口コミとネガティブな口コミの両方を参考にし、偏りがないか確認しましょう。

また、口コミサイトだけでなく、SNSや地域の評判も調査すると安心です。口コミはあくまで参考情報として捉え、自分の目で確かめることを心がけましょう。

通いやすさ

自宅や職場から通いやすい場所にある歯医者を選ぶことで、通院の負担が軽減されます。たとえば、駅から近い歯医者や駐車場が完備されている歯医者は便利です。

また、診療時間が長い歯医者であれば、仕事帰りや週末にも通いやすいでしょう。通いやすさを重視することで、メンテナンスも継続的に受けられ、歯の健康を保てます。

専門医との連携

どの分野でも専門医との連携がある歯医者は安心です。たとえば、歯周病専門医や矯正歯科専門医が在籍している歯医者や、外部の専門医と連携している歯医者を選ぶと、より高度な治療が受けられます。

自身の症状に応じて専門医を紹介してもらえる体制が整っている歯医者を選ぶとよいでしょう。

料金体系のわかりやすさ

治療の前に料金体系を十分に説明してくれる歯医者を選ぶと、費用面でのトラブルを避けられます。

たとえば、保険診療と自由診療の違いを詳しく説明してくれる歯医者は信頼できます。保険診療は「初診料は267点(2,670円)」など、国が定めた料金体系に従っているため費用が明確です。一方、自由診療は歯医者ごとに料金が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

また、治療のステップごとにかかる費用を細かく説明してくれる歯医者を選ぶのもよいでしょう。初診料や検査費など、見積もりを提示してくれる歯医者は透明性が高く、患者が安心して治療に臨めます。

出典:厚生労働省「令和6年度歯科診療報酬改定の主なポイント」

関連記事:虫歯の治療費用の目安は?安く抑えることはできる? 

トータルで治療を提供しているか

トータルで治療を提供している歯医者は、同じ医師のもと、一貫した治療を受けられるのでおすすめです。たとえば、虫歯治療だけでなく予防歯科や矯正歯科、インプラント治療まで幅広く対応している歯医者は、さまざまなニーズに応えられます。

そのため、総合的な口腔ケアを考えている方は、オールラウンダーな歯医者を選ぶとよいでしょう。

通院中に確認したいポイント

実際に通院してみて初めてわかるポイントも多く存在します。ここでは、より信頼できる歯医者を見つけるための、通院後の見極めポイントを5つ紹介します。

  • 歯医者の人柄
  • 院内の雰囲気
  • リスクの説明の有無
  • 設備
  • 衛生管理

それぞれ見ていきましょう。

歯医者の人柄

患者に対して親身に接し、寄り添ったコミュニケーションを取れる医師は信頼できます。治療内容を丁寧に説明してくれるか、患者の質問に対して誠意を持って応えてくれるか確認しましょう

また、患者が何を望んでいるのかを理解し、それに応じた治療プランを提案してくれると、安心して治療を任せようと思えます。

さらに、共感力も重要なポイントです。患者の気持ちを考え、痛みや不安に共感してくれる歯医者は、患者にとって心強い存在です。治療中に痛みを感じた場合、すぐに中断するなどの対応をしてくれる配慮があるとよいでしょう。

院内の雰囲気

清潔感があり、リラックスできる環境が整っている歯医者は通いやすいです。待合室や診療室の雰囲気、スタッフの対応などに注目しましょう。たとえば、待合室が清潔で快適な椅子が用意されていたり、雑誌やお茶のサービスがあったりすると待ち時間を快適に過ごせます。

また、受付のスタッフが笑顔で迎えてくれると、初めての来院でも安心感が生まれます。電話での問い合わせに対しても、親切で丁寧に対話してくれることが大切です。診療中の歯科衛生士やアシスタントも、患者に対して優しく声をかけながら作業を進めてくれると、不安が和らぐでしょう。

さらに、治療後のケアも納得行くまで説明してもらえると、患者は帰宅後も自身で対策できます。

リスクの説明の有無

各治療法にはメリットとデメリットがあり、患者に対してリスクを隠さず正直に説明する姿勢は信頼できるといえるでしょう。

たとえば、虫歯部分を削ったあとに詰め物をする際、削る量が多いと歯の強度が弱くなることがあります。また、治療後に痛みや知覚過敏が残るケースもあるため、リスクについても説明を受ける必要があります。

このように、治療に伴うデメリットを事前に説明してくれる歯医者は、患者の安全を第一に考えている証拠です。説明を十分に受けることで、患者は自分の治療について正しい判断ができます。

設備

歯医者の設備は、治療の質に大きく影響します。たとえば、根幹治療を受ける場合、無菌状態を保つためのラバーダムが必須で、インプラント治療にはCTスキャンが必要です。

ラバーダムは、治療中に細菌が侵入するのを防ぎ、治療の成功率を高めます。また、CTスキャンは顎の骨の状態を三次元で詳細に把握できるため、インプラントの位置や角度を正確に決められます。

これらの設備が整っているかを確認することで、より高品質な治療を受けられるでしょう。最新の設備を有している歯医者は、治療の精度が高く、患者の負担を軽減できます。

さらに、デジタルX線やマイクロスコープを使用すると、痛みの少ない治療が実現するためおすすめです。

衛生管理

通院中に、器具の滅菌や消毒が確実に行われているかを確認することが重要です。たとえば、使い捨ての紙コップやエプロンを使用しているか、器具が滅菌パックに入れられているかなどをチェックしてください。

また、診療台や手術用具の消毒方法もよく観察し、適切な衛生管理が行われているかを見極めることが大切です。衛生管理が行き届いている医院は、感染症のリスクが低減され、安心して治療を受けられます。

衛生管理の徹底度は、歯医者の信頼性を示す重要な指標です。患者ごとに新しい手袋やマスクを使用し、治療器具を徹底的に滅菌することで、院内感染のリスクを最小限に抑えられます。

まとめ

歯医者選びの際には、経歴や技術力、治療実績、口コミなどで事前に調べられる情報を参考にすることが大切です。

また、医師の人柄や院内の雰囲気など、通院時に実際に観察できるポイントも重要です。これらのポイントをチェックすることで、より信頼でき、継続して通える歯医者を見つけられます。

もし、信頼できる歯医者をお探しの場合は、いとしま総合歯科インプラントクリニックにお問い合わせください。

当院は、ヨーロッパ水準の滅菌体制や口腔内スキャナーの導入などの提供が可能です。これらの取り組みにより、患者様にとって最適な治療環境を整えています。

お口の健康のためにぜひ、いとしま総合歯科インプラントクリニックをご利用ください。

この記事の監修者

院長 星元健佑

当院院長の星元健佑です。私が、診療において常に心がけているのは、「自分の家族だったらどの治療を選択するか」ということです。
治療法に関しては、でき得るすべての治療法のメリット・デメリットを丁寧に患者様にご説明した上で、ベストだと思う治療法をお伝えいたします。
しかし、最終的に決断されるのは患者様ご自身ですので、決して私の考えを押しつけるようなことはいたしません。
もちろん、自由診療だけをお勧めすることもありませんので、費用面でご不安に感じている方は安心して受診いただけたらと思います。
当院では、月に1回午後を休診にし、勉強会とスタッフのトレーニングを実施しており、スタッフ全員のスキルアップにも取り組んでいます。
また、口腔内スキャナーや歯科用CTなども活用し、専門的な診療を提供できる体制づくりにも注力。口腔内を総合的に診られるのが当クリニックの特徴です。 お口に関してお困り事があればお気軽にご相談ください。

〈略歴〉

私の歩みは、2016年に長崎大学歯学部を卒業したことから始まりました。2017年には鹿児島大学での臨床研修を修了し、特に口腔外科の技術を学びました。2018年はオパールデンタルクリニックで、インプラント治療やセラミック治療の技術を身につける機会に恵まれました。
その後、2022年にはカナダへ単身で渡り、国際的な視野でさまざまな知見を吸収する貴重な経験を積みました。
帰国後は、九州の複数の歯科診療所で実践を重ね、患者さま一人ひとりに寄り添った治療を学びました。
2024年からは、当院の院長として、皆さまの健康と笑顔のお手伝いができるよう努めています。

2016年 長崎大学歯学部卒業
2017年 鹿児島大学にて臨床研修修了 特に口腔外科領域の技術を習得
2018年 オパールデンタルクリニックに勤務 特にインプラントやセラミック治療の技術を習得
2022年 カナダに単身で赴任 現地で様々な知見を収集 帰国後、九州の複数の歯科診療所に勤務
2024年 当院院長に就任