歯医者が怖い方必見!克服するには?

歯医者が苦手で「歯医者が怖い…」と感じている方は多いのではないでしょうか。痛みへの恐怖、独特の音やにおい、口の中を見られる恥ずかしさなど、歯医者を避けてしまう理由はさまざまです。しかし、治療を先延ばしにすればするほど、症状は悪化してより大がかりな治療が必要に。
本記事では、歯医者が怖いと感じる理由を6つあげながら、それぞれの克服方法や通院時に意識すべきポイントを解説します。また、歯科医院側も痛みを抑える工夫をしていることもお伝えします。ぜひこの記事を参考に、歯医者への恐怖心を少しずつ和らげ、健康な歯を維持するための第一歩を踏み出してください。
歯医者が怖い理由別・克服方法

歯医者が怖いと感じる理由はさまざまですが、その恐怖を和らげる方法もあります。多くの歯科医院では患者さまの不安や恐怖に配慮した取り組みを行っています。
長い間足が遠のいていた方も、現代の歯科医院の姿を知ることで、マイナスイメージが変わるかもしれません。歯の健康を守るためにも、恐怖心と上手に付き合いながら定期的な通院を心がけましょう。ここからは、歯医者に行くのが怖くなりがちな理由と、それぞれの対処法を紹介します。
理由①過去に治療で痛い思いをした
以前に無理やり歯を削られた経験や、麻酔が十分に効いていなかったといったつらい思い出があると、歯医者に足を運ぶのが怖く感じることがあります。最近は電動麻酔器や表面麻酔を活用して痛みを抑える歯医者が増えており、麻酔が十分に効いてから治療を始める場合がほとんどです。
また、カウンセリングの時間を設けて治療の流れや、痛みが出るタイミングを丁寧に説明してもらえば、心理的な負担も軽減しやすくなります。事前に痛みに対する不安を共有しておくことで、担当医が配慮した治療計画を立ててくれるため、安心して通院できるでしょう。
理由②歯医者の独特なにおいや音が苦手
歯医者で漂う消毒液のにおいや、キーンというドリルの高音は、不安や恐怖心をあおりがちです。こうした独特の環境に苦手意識を持つ方は少なくありません。最近では空気清浄機やアロマディフューザーなどを導入し、院内のにおいを軽減している歯科医院も多くあります。
また、イヤホンや耳栓の使用を許可しているクリニックなら、好きな音楽やリラックス音源を聴きながら治療を受けることも可能です。
治療中の音にどうしても敏感になってしまう場合は、あらかじめ医師やスタッフに相談してみましょう。振動や音を抑えた最新の治療器具を導入する医院も増えており、患者の不安を和らげる取り組みが広がっています。
理由③口の中を見られるのが恥ずかしい
口の中はプライベートな部分のため、人に見られること自体が恥ずかしく感じる方は多いものです。日々のケア不足や虫歯を指摘されるのが嫌で、歯医者に行くのを先延ばしにするケースもあります。しかし、歯科医師やスタッフの役割は「口内の健康状態を改善・維持すること」であって、患者を批判することではありません。
最近では、治療前のカウンセリングを重視して患者に寄り添う姿勢を示すところが多いので、まずは軽い検診だけでも受けてみると安心です。実際に担当医がどのように接してくれるかを確認すれば、気持ちが落ち着いて次のステップに進みやすくなります。
理由④虫歯を放置しているのを怒られたくない
虫歯が悪化しているかもしれないと感じながらも、「怒られるのでは」と心配し、受診を避けてしまう方は少なくありません。実際のところ、多くの歯科医師は患者を責めるより、どう治すかに注目してくれます。
虫歯を放置してしまうと痛みや治療期間がかえって長くなるだけでなく、費用面の負担も大きくなりがちです。叱責されるのが怖い場合、その不安を正直に伝えるだけでも気持ちが楽になります。歯医者は問題を未然に防ぎ、適切に治療する場所なので、早めに相談することが大切です。
関連記事:虫歯を放置するとどうなる?治療方法も紹介
理由⑤行くのが久しぶりで気まずい
「前に通っていた歯医者を途中でやめてしまった」「今さら行くのは気まずい」と感じる方もいるでしょう。治療が中断していたとしても、新たに歯医者を変えることや、スタッフに通院をやめた経緯を伝えることで、スムーズに治療を再開できます。「痛みが嫌で通えなかった」「前の歯科と相性が合わなかった」など遠慮せずに話すと、麻酔方法や治療計画の段階で配慮してもらえることが多いです。
予約システムが便利な歯医者や診療時間が仕事終わりに通いやすいクリニックを選ぶなど、生活スタイルに合った通院方法を工夫するのもポイントです。長期間の放置は症状の悪化につながりかねないので、できるだけ早期の受診をおすすめします。
関連記事:歯医者を変えることはできる?セカンドオピニオンについても解説
理由⑥嘔吐反射・えづきが強い
嘔吐反射が強いと治療器具が喉の奥に近づくだけで吐き気を催し、型取りの際に使う粘土のような素材で気持ち悪くなるため、通院をためらう方が多いです。しかし、嘔吐反射自体は体を守るための正常な反応であり、決して特別なことではありません。現在は、できるだけ座った状態で治療を行う姿勢の工夫や、表面麻酔・頻繁なうがいなどでえづきを緩和する取り組みが進んでいます。
また、塩を上あごに軽くつけたり、笑気麻酔・静脈内鎮静法を適宜検討したりするといった方法もあります。事前に「えづきやすい」ことを伝えておけば、適切な手技や姿勢が考慮されるため、負担を軽減しながら治療を受けられる可能性が高くなるでしょう。
歯医者が怖いときの通院で意識したいこと

歯医者に対する恐怖心があっても、正しい知識と工夫を知っておくと気持ちが楽になります。治療中の痛みや独特の音に不安がある人は多いですが、その対処法や歯科医師とのコミュニケーションを上手に活用すれば、緊張を緩和できます。以下3つを意識するだけでも、治療へのハードルを下げられるでしょう。
- 初診時に、怖い旨を伝える
- 治療における痛みへの対処法を聞いておく
- 治療中に、痛みがあれば手を挙げる
それぞれ解説します。
初診時に、怖い旨を伝える
歯医者での恐怖心を軽減するためには、初診時に遠慮なく「怖い」と伝えることがポイントです。歯科医師やスタッフは患者1人ひとりの不安を想定しており、事前に申告されるほど対応がしやすくなります。たとえば、治療前の説明を多めにとったり、麻酔の段階で十分に時間をかけたりなど、痛みに対する配慮を強化してくれることが多いです。
また、カウンセリングを重視する医院では、リラックス方法や麻酔の選択肢などを丁寧に提案してもらえるケースも少なくありません。自分の思いを率直に伝えるだけでも、怖さをコントロールしやすくなるでしょう。治療後も不安が続くようなら再度相談すると、よりスムーズに通院を続けられるはずです。
治療における痛みへの対処法を聞いておく
歯医者が怖い原因として、「治療の痛み」は大きなウェイトを占めるでしょう。そこで通院時には、麻酔の方法や痛みが出たときの対処法をあらかじめ医師やスタッフに確認しておくと安心です。電動麻酔や表面麻酔を活用してくれる医院では、麻酔注射のチクッとした刺激を最小限に抑えられるケースも少なくありません。
治療方法によっては、複数の選択肢から痛みの少ないものを選べる可能性があります。事前に痛みの度合いを想像するよりも、具体的な対策を把握することで恐怖心を軽減しやすくなるでしょう。痛みを感じやすい部分を重点的にカバーする方法もあるため、遠慮なく症状や過去の経験を伝えることが大切です。
治療中に、痛みがあれば手を挙げる
治療中に痛みや強い違和感を覚えたときは、我慢するのではなくすぐに手を挙げて合図しましょう。遠慮してしまうと、痛みの程度が増して治療がつらくなるだけでなく、歯科医師が適切な処置を行うタイミングを逃してしまう可能性も。合図を受けた医師は、麻酔の追加や器具の交換、力加減の調整など、必要に応じた対策を取れます。
多くの歯医者では、患者の負担を最小限にするためにこまめにコミュニケーションを取りながら治療を進めています。痛みを伝えることでスムーズに流れを止められるため、結果的に治療への恐怖心を抑えやすくなるでしょう。
痛みを抑えるために、歯医者が工夫していること

歯医者では、患者の痛みを最小限に抑えるためにさまざまな工夫をしています。たとえば、以下のような取り組みが代表的です。
- 冷やしながら歯を削る:歯が熱でダメージを受けないようにする
- よく削れる器具を使う:素早く削り、刺激を軽減
- 圧力を抑えてゆっくり削る:神経への負担を減らす
- 不必要に削りすぎない:痛みのもとになる神経へ近づかないよう配慮する
歯科医師の技量や器具の状態も大切で、適切な方法を選びながら丁寧に削れば、痛みは大幅に軽減されます。痛みが不安な方は、事前に「痛みを感じやすい」と伝えておくと、より安心して治療を受けられるでしょう。
まとめ

歯医者が怖いと感じる理由は人それぞれですが、痛みを最小限に抑える治療法や事前のカウンセリングなどを活用すれば、不安は大きく軽減できます。
糸島市の総合歯科医院「いとしま総合歯科インプラントクリニック」では、高度医療機器の活用や個室診療室の完備など、患者さま目線で安心して通える体制を整備しています。インプラントをはじめとする幅広い治療にも対応しているため、お口の悩みをトータルでサポートいたします。歯医者嫌いでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の監修者

院長 星元健佑
当院院長の星元健佑です。私が、診療において常に心がけているのは、「自分の家族だったらどの治療を選択するか」ということです。
治療法に関しては、でき得るすべての治療法のメリット・デメリットを丁寧に患者様にご説明した上で、ベストだと思う治療法をお伝えいたします。
しかし、最終的に決断されるのは患者様ご自身ですので、決して私の考えを押しつけるようなことはいたしません。
もちろん、自由診療だけをお勧めすることもありませんので、費用面でご不安に感じている方は安心して受診いただけたらと思います。
当院では、月に1回午後を休診にし、勉強会とスタッフのトレーニングを実施しており、スタッフ全員のスキルアップにも取り組んでいます。
また、口腔内スキャナーや歯科用CTなども活用し、専門的な診療を提供できる体制づくりにも注力。口腔内を総合的に診られるのが当クリニックの特徴です。
お口に関してお困り事があればお気軽にご相談ください。
〈略歴〉
私の歩みは、2016年に長崎大学歯学部を卒業したことから始まりました。2017年には鹿児島大学での臨床研修を修了し、特に口腔外科の技術を学びました。2018年はオパールデンタルクリニックで、インプラント治療やセラミック治療の技術を身につける機会に恵まれました。
その後、2022年にはカナダへ単身で渡り、国際的な視野でさまざまな知見を吸収する貴重な経験を積みました。
帰国後は、九州の複数の歯科診療所で実践を重ね、患者さま一人ひとりに寄り添った治療を学びました。
2024年からは、当院の院長として、皆さまの健康と笑顔のお手伝いができるよう努めています。